室蘭栄高校1期生 阿部一猛さん
こんな時代があった。
そして、伝えていきたい思いがあった。
私が庁立室蘭中学に入学したのは1945年(昭和20年)4月だった。
敗色濃い戦時下にあって、勉強どころか殆んど毎日とはいわないが
学徒動員で八丁平の飛行場造りにかりだされたものだ。そして、
その年8月15日、日本は降伏した。
ちょうど一か月前の7月14日アメリカの艦載機、グラマン,ヴォートシコロスキー
によつて機銃掃射を受け室蘭港に浮ぶ艦船が次ぎつぎと沈められていった。
顔が見えるほどの低空飛行で目の前をいく敵機に歯噛みしたものだ。
翌7月15日今度は艦砲射撃、日本製鋼を攻撃目標にしたのだろうが40サンチの
弾丸は工場に届かず手前の山を越え御崎町、御前水町の住宅街に落ちた。
あとから聞いた話だが、工場から立ち上る黒々とした黒煙は偽装の煙幕だったという・・・
友人やその家族の多くを失った。 (もし敗戦が一月前だったら助かっていたろうに)
天澤小学校の一階には、ばらばらになった遺体が数多く置かれていた。
幼い少年だった私達に鬼畜米英と教え、この大東亜戦争(第二次世界大戦)を
聖戦と称して戦場に送り出した政府・・・
あれから60年、一億総白痴といわれて久しいが、もっと悪くなっていく予感がする。
道徳教育の崩壊、広がる格差、地球温暖化による環境破壊等など・・・
(天澤小学校は母校、生まれは御前水町) 阿部 一猛
この記事を頂きました阿部一猛氏は書道家として「アトリエ響,遊書の会」を率いて
活躍中!文字の持つ楽しさ、やさしさを広めていらいしゃいます。
一昨年の室蘭栄高校同窓会東京白鳥会設立に際し、「白鳥会」の文字を制作して
くださいました。自由に、そして大きく羽ばたく同窓生のシンボルとしてぴったりのロゴです。
この文字の元、東京白鳥会はより大きく発展していくよう輪を広げて行きたいと思います。
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